誰もが自己評価が高い!その傾向と弊害について
こんにちは。リンゴ社長です。
ダニング=クルーガー効果という現象がありますが、ざっくり言うと
能力が低い人は自分の能力を高く見積り、能力が高い人は低く見積もる傾向があるというもの。
中国の孔子やギリシャのソクラテスも無知の知を唱えているので、古今東西で共通していること
と言えるでしょう。皆さんも、自分は平均(他人)よりも能力が秀でているとは思っていませんか?
日本では謙遜の文化があるとは言いますが、「仕事で正当な評価を受けていない・・!」
と思う人が多い所は世界共通。本音では(私も含めて)自己評価が高いのが現実でしょう。
本日は誰しも自己評価が高い人が多く、また自己評価が高いことによる弊害について
書いていきたいと思います。
1. 居酒屋では自己評価が高い人の会話が目立つ
日本人は自分を下に見る、また自分が好きなれない人が統計的にも多いとは言われていますが、
パブリックでは謙遜はするものの、プライベートな環境では自分を棚に上げて人を見下す人も
多くいます。コンビニの店員に偉そうなサラリーマンのように客になると偉そうにする人など。
このように人間は自我を保つために、自分を大きく見せる傾向があります。
居酒屋で隣から聞こえてくるのは仕事の愚痴の数々ですが、人を下に見る発言も多いです。
自分はこれだけやっているけど、あの人は全然~~をしない。等。
私も先日、部下の新人と仕事についてざっくばらんに話したら、会社の文句を言い始め、
「よく言えたものだな・・」と内心思いましたが、客観的に自分の愚痴もそう見られる時が
あると思うとヒヤッとしたものです。日本人でも自己評価が高いことに変わらないので、
一般的に正当に評価されていないと思う人が多い現実を知ることは、
組織のマネジメントでは気をつけておく必要があるでしょう。
2.SNSでは自分を大きく見せる人が多い
自分を大きく見せるのは、日ごろの自分のパフォーマンスの悪さも影響しています。
芸能人などマーケティング(仕事)のために大きく見せるSNSの投稿はありますが、
一般人のSNSでも、自分の存在を大きく見せている投稿をよく見かけることはないですか?
かく言う私もアピールしたい気持ちがあるのか、旅行の写真はアップしてしまいますね。
私は色々な国に行っていると内心自慢したい所があるのだと思います。
お金がない人がブランド物をアピールするのも、私と同じ心理かもしれません。
こういったSNSの行為は、他人と比べて自分の存在を低いと思わないように
自己防衛的のために無意識のうちに行っているのかもしれません。
3. 自己評価が高いことによる弊害
このように、人間は他人と比較する際に、自己評価が高くなる傾向があります。
自分と周囲による、自分に対する「認知バイアス」があると、弊害が起きやすいです。
仕事ができない人は、「自分が仕事ができない人と気付かない人」とも言われます。
車の運転で事故を起こす人は、自分の運転に自信を持っている人です。
極端な例ですが、オリンピックのスポーツ選手は、平均的には能力が明らかに上にも関わらず、
それでも尚、上を目指していますよね。つまり、自己評価が高すぎると彼らのような努力を
怠ってしまう弊害があります。私も「知ったかぶり」をしてしまうことがよくあります。
古い経験ではなく新しい経験を得ることは、未来のためにどうしても必要なことなのにです。
もちろん組織において、客観的に見ても正当に評価されていないことはあると思いますが、
自分が頑張っているのに、評価されていないと思うだけでは負のスパイラルに陥るだけです。
前向きに進めるためには、評価されるために、自分から嫌でも行動を変えることで、
自分の勘違い(認知バイアス)が発見されることがあるかもしれません。
それでも評価されないのであれば、その職場を辞めて次に行く方が明らかにプラスです。
このように自分の首を絞めているのは、実は自分の自己評価の高さなのかもしれません。
リンゴ社長