「やりたいことがわからない」は正常

こんにちは。リンゴ社長です。

当サイトは転職や仕事など人生の節目に読んで頂くような内容が中心となっておりますが、

やはりこういうサイトでニーズがあるのは「やりたいこと」を見つける方法についてです。

特に若い世代だと未来がある分、「やりたいこと」について考える時間が多いようです。

そのため、「やりたいことがない」と悩んでいる方がいるかと思いますので、

「やりたいこと」は明確には必要はないですよという理由を書いていきたいと思います。

私も世界中を旅することが「やりたいこと」だと思っていましたが、

それをある程度やった後は、それが本当に「やりたいこと」だったかは疑問があったりします。

1.やりたいことを求められているだけ

やりたいことを求める理由としては、ある程度成熟した社会にいるからというのがあります。

まず生きるのが必死な社会でしたら、食うために生きているはずですし、

戦争中の若者は将来の夢を考えて自分のやりたいことなどを考える暇がなく、

明日戦地に行く可能性もあったはずで、そんなこと考えている余裕はなかったです。

つまり、ある程度豊かな環境にいるからこそ、やりたいことについて悩むのだと思います。

それはマズローの5段階欲求説でも述べられている物ですね。

このような成熟した社会に暮らしていると、YouTubeのCMではないですが、

「好きなことで生きていく」ようなライフスタイルが良く見えがちです。

しかし、自分が「今やりたいこと」を見つけるセンスは個人差があるので、

そのうち見つかるかもしれませんし、見つからないのであれば変に憧れる必要もないものでしょう。

このように、社会によって作られた悩みである可能性があることは知っておくと良いでしょう。

2.実は「やりたいこと」は存在しているため

「自分のやりたいことは何か」と考える前に、まず人間に三大欲求という物があります。

それは「食欲、睡眠欲、性欲」ですが、人間が満たしたい項目と言えます。

こうした人間が持つ素直な欲求には正直になっているはずで、

これらを満たすだけで、人間の本来のやりたいことは実現しているとも言えます。

・・・とは言っても、これらを満たしていても「やりたいこと」について悩むのが現代人ですよね。

実はその悩みも勘違いなのかもしれません。

例えば「ああいう人間になりたい」と誰かを羨ましいと思うことにしましょう。

そして、少しその人を真似てみます。しかし、それは長く続かず、忘れてしまうことがあると思います。

このような場合は、「やりたいこと」ではなく、変わらない今の自分を求めていることになります。

つまり、「やりたいこと」があったら、何も考えずに行動に移しているはずで、

「やりたいことがある」のに、それを実行していなかったら「やりたいことではない」可能性が高いです。

前述の通り、自分のやりたいことは社会によって作られている可能性もあるため、

行動できないということは、他人との比較から生まれているだけの可能性があるからです。

本当に人に言えないような「金儲けがしたい」など、自分に正直になって考えてみると

自然と自分のやりたいことが見えてくるかもしれません。

自分らしさよりも、やりたいくないことを知ることが重要

また、「やりたいことを見つける」や「自分らしく生きる」というマーケティング用語に

振り回されるよりも、人間は負の側面を知った方が行動に移せることを知ることが大切です。

つまり「自分らしさ」を探すよりも、「やりたくないこと」を知っておくことです。

これは決して我慢したり、社会的な常識を考慮せず、自分が本当に「やりたくないこと」を考えます。

私の場合は「満員電車に乗りたくない」「旅行できないから、休みが短い仕事はしたくない」など色々な

「やりたくない」ことを考えて、それを解消することに力を入れておりました。

なぜか「やりたいこと」よりも「やりたくないことを回避する」方が人間は力を発揮します。

実際に「やりたくない」を考え、満員電車に乗らなくなったら幸福感が増しました。

もしかしたら、満員電車に乗った後に美女とのデートの約束があるよりも、

満員電車を避ける方が幸福度は増しているのかもしれません。

ちなみに、惑わされやすい社会が生んだ「良いこと」は下記のような物があります

・給料が良い

・大企業が良い

・~~業界が成長していて良い

等々です。それよりも

・長時間労働したくない

・大企業のようにルールが厳しいのは嫌だ

・この分野の方は私には向いていない気がする

と「やりたくない」を優先させると、企業を選ぶ基準も変わってきますし、

自分の気持ちに正直になることができます。

上記は極端な例ですが、皆さんも参考にしてみてはいかがでしょうか。

リンゴ社長