日本人の「お客さん」が厳しい3つの理由

こんにちは。リンゴ社長です。

観光客でマナーの良い人が多い国別のランキングで日本が含まれているニュースを見ると

日本人は少し嬉しく感じてしまいますよね。日本で旅行代理店をしている知人は

反対に「それは無い」と即答していたのが印象的でした。

外国人には直接言わないが、陰では注文が多いし、クレームが多いとのこと。

日本の旅行代理店の添乗員さんも疲弊している人は多いのではないでしょうか。

一方、タイの友人で添乗員をしている人はいますが、一緒に観光客と遊んでいます。

しかし、日本ではそんなことは許されないでしょう。

なぜなら日本人の多くは「お客さん」になると厳しくなる側面があるからです。

人それぞれではありますが、日本人のお客さんが厳しい理由について

本日は書いていこうと思います。これは生きづらさにもつながる問題ですもんね。

1.細かいことを気にする人が多いため

海外と日本を跨いで仕事をしている人なら実感があると思いますが、

日本人向けのサービスは、細かい所、かゆい所に手が届くことが良しとされる

傾向がありますよね。インターネットサービスも日本人はバグにうるさい印象があります。

もちろん、それが技術大国としての日本の地位を担ってきた側面はあります。

しかし、今は日本の技術や企業が世界で元気な訳でもないですし、

日本人の多くが、経済成長よりも働き方や生きやすさを求めている時代でもあります。

そんな時代に、細かい所を気にすると、サービスを提供する側も疲弊してしまいます。

これは意見が分かれますが、日本のお土産の梱包の多さは不要だと感じます。

もちろん、梱包が日本文化と言われればそれまでですが。

実際には環境にも悪いですし、スタッフの梱包への労力が発生します。

人手不足を嘆くより先に、消費者として寛容になるべきなのかもしれません。

2.過剰なマナーが多いため

日本人は過去はもっと大らかであったと思いますが、

経済成長と国の安定と共に色々なマナーやルールが増えてきたと言われています。

日本人にとっても要らないと思うビジネスマナーって沢山ありますよね。

ただ、こういったマナーは求めている人がいるため、維持されているとも言えます。

ここ30年くらいを見ると、飲食店やコンビニなどもトラブルがないように

どんどんとマニュアルの項目が増えていっているのではないでしょうか。

例えばコンビニの店員が暇な時に座って、スマホをいじっていたらどう思いますか。

多くの日本人はマナーが悪いと思って、注意する人も出てきそうですよね。

韓国や台湾は同じような所がありますが、他の国の商店では、

暇な時や、客が商品を見ている間は座っている所も多いですよ。

マナーが増えすぎた歴史と共に、日本人は客として厳しくなったのでしょう。

3. 客の方が立場が上だと思う人が多いため

特にサービス業で接客業をしている人なら実感していると思いますが、

客の方が立場が上だと思っているのか、横柄な態度を取る人がいます。

元々人間として横柄な人もいますが、相手が言い返せないとわかっての横柄さでしょう。

これを他の国で同じようなことをしたら、店員から逆に注意されるでしょう。

商売は、店員と客の立場が対等で成り立っているためです。

これは儒教の影響もありますが、日本は年上は年下に偉そうであるし、

仕事では部下も上司に媚びへつらう文化があります。

つまり上下関係に物を言わせるコミュニケーションが多発している国です。

こういう文化のため、少なからず人によって態度を変えるシーンが多くなるため、

一定数の人は、自分が年上や上司から厳しいことを言われている分、

その不満を言い返せない店員に対して厳しくして、八つ当たりしてるのかもしれません。

日本人の働きやすさを実現するためには、やはり消費者としての自分の対馬から

寛容にならないといけないのだなと思うのでした。もちろん相手が悪い時は別ですが。

リンゴ社長