遠隔授業で多忙な教員の働き方も改革される
こんにちは。リンゴ社長です。
現在このブログを更新しているコロナ禍では、教育現場も大変忙しい状態になっております。
大学などでは授業開始を4月から5月に延期したり、急遽授業をオンライン(遠隔授業)に
変更したため、先生や学生からの要望に応えるために職員は日々大変のようです。
特に教育現場は新しいシステムを利用することには抵抗がありますからね。
また、特に大学教員は研究と教鞭を取ることが仕事のため、
できればその他のケアはしたくないというのが本音かもしれません。
そんな今日はオンラインの遠隔授業によって教員の働き方改革も変わるのではないか
という内容で書いていきます。
1. ペーパーレス化
ITを活用する教員は多く、学習管理システムやオンライン学習をテーマにした研究論文も
多く見られていますが、その一方で全く利用できない教員も多くいるようです。
ここ数十年で変わるだろうと思われていますが、現代の学生にとってはとても不便です。
特に進まないのがペーパーレス化です。
これは教員からの配布資料もそうですが、学生のレポートの提出なども含まれます。
学生はわざわざわ研究室に行って、印刷したレポートを提出という具合です。
また、2010年頃までに大学に通っていた方は、
大学に行って初めて授業の休講を知るなんていう経験はなかったでしょうか?
今ではさすがにオンラインが進んでいますが、そういった非効率なことが起きていました。
若い学生ならインターネットサービスを簡単に使いこなせる人が多いですし、
教材の配布やレポートの提出の受付はインターネット上で完結した方が効率的です。
もちろん資料配布については著作権の問題は注意しないといけませんが、
一度慣れてしまうと、教員も効率的だと感じる筈です。
2.反転授業が進む
反転学習は私よりも専門家の意見が大事ですが、今までの授業形式と反転するという意味です。
従来の学習では、学生は教室で講義を聞いて新しい情報を学ぶ形がデフォルトでした。
反転学習では、講義の内容は予習として授業前に学び、また小テストを事前に受けるなどして
実際の授業時間では、この結果をもって学生に合わせたフォローを行う場にするという物です。
講義の内容を事前に提供する方法としては、動画配信サービスを利用して公開する方法があります。
もちろん、「教室」と言う場で講義を聞くというのは、小中高の場合は
ピリッとした雰囲気を感じるために必要ですが、お互いの時間を浪費する可能性もあります。
こんなことを書いたら語弊がありますが、学習指導要領に合わせた講義の内容であれば、
教えるのが得意な先生がすでに講義動画をインターネット上にあげていたりします。
そのような動画を事前に見せて、実際の授業ではそのフォローを行うくらいでも
良いのではないかと思います。これは教員の負担も減らすことができるからです。
こういった所も文科省の規定と共に変わって行けると良いと思います。
3.研究に集中できるようになる
このように実際の講義時間を減らし、学生へのフォローに時間を回す、
またeラーニングシステムを活用して、資料配布や小テストの実施などを減らすことで
自分の時間を作れるようになります。つまり研究に集中する時間を増やせるでしょう。
もちろん初めてITを駆使して授業を準備する時は、eラーニングの使い方が慣れない、
また講義を動画で収録する際は撮り直ししたりと、最初は時間がかかるものですが、
後から目先の細かい業務に頭を使わなくて良いのはかなり重要です。
講義収録なども、アメリカの大学では自宅の机からラフに撮っている人もいます。
綺麗に撮影しようと思わなければ、時間通りに終えることができます。
コロナ禍という理由に、今変えるのは面倒なことだと思っても変えてみることで、
教育現場の働き方も変わっていくのではないかと思います。
現在は教員自身がITサービスのメンテナンスをしていたりする異様なケースもあり、
さらに負担になっている所がありますから、単位の取得など文科省がより
オンライン化を推し進めること、学生に端末を貸与するなどして、動く必要があるでしょう。
リンゴ社長