ブラック企業の4つの特徴と対策

こんにちは。リンゴ社長です。

皆さんは激務な時や、仕事で嫌なことがあった時に、「自分の会社はブラックじゃないか」

と思ったことは何度か無いでしょうか。

仕事が好きな人はいくらでも働きますので、個人差がある問題でもあるのですが、

自分の会社がブラック企業かどうかを判断するための基準の一助となればと思い

本日は「ブラック企業の特徴」を書いていきたいと思います。

1. 労働時間(残業時間)が長い

サラリーマンは仕事ができる人にはどんどん仕事が入ってくる側面もありますから

そういう人程、労働時間が長いという感覚すらも無くなってしまい、

「仕事が終わらない・・」とタスクを中心に生活を考えてしまいがちですが、

労働時間には法的な基準はあります。それは1日8時間、週40時間という物です。

しかし、例の36協定を基に、会社は従業員に残業をさせることができます。

とは言っても、1カ月45時間、週15時間を超える残業は認められていません。

日本では「これは普通に超えてしまうだろう・・」と言う人が多いとは思いますが、

ブラックへの道を歩み始めていると認識しておいた方が良いでしょう。

繁忙期などの特別な理由があれば、上記の残業時間を越えることも許されていますが、

過労死に近づくので、自分の健康のためにも、気を付けた方が良いでしょう。

過労死ラインは残業時間が月80時間、月100時間程とも言われています。

そこまでして会社で働く意味があるのでしょうか・・?

IT技術の進歩により、私も休みの日など気軽に仕事ができてしまうため気をつけたいですが、

そういった遠隔や在宅での仕事だとしても、労働時間は記録した方が良いでしょう。

仕事の能力がなく仕事が終わらないと自分を責めてしまうこともあると思いますが、

能力に問わず拘束時間によって給料が貰えるのはサラリーマンの特権ですからね。

2.休日出勤がある(代休がない)

毎週2日(土・日)の休みがない所はホワイト企業とは言えないでしょう。

労働基準法では週1日の休みだけでも許されているため、法的には問題はないので、

ブラック企業とまでは言い切れませんが、殆どの人が土・日は休みたいと思っています。

休日に関する労働基準法も改正される動きがあっても良いのではないかと思う程です。

もちろん、休日に働いたとしても、代休がある場合はブラックとは言えません。

一方で休日出勤をしても割増の賃金を渡さないという所はブラック企業と言えます。

実際にそういう会社は存在するようです。

3.給与体系が複雑

ブラック企業か見極めるためには、給与体系を知ることが重要でしょう。

勤務時間とは正真正銘、働いた時間です。(遠隔であっても、能力の差があってもです)

また、色々な仕事のケースによって、定時よりも前に仕事を開始することもあるでしょう。

そういった時間も、当然のことながら勤務時間に入ります。

また、休日にどうしてもやらないといけない仕事を家でやっても、勤務時間に反映されます。

私も面倒だから会社に言わなくて良いやと思ってしまうことがありましたが、

会社は人件費を極力削りたいので、自主的に仕事をしているだけと都合良く解釈します。

勤務時間につけづらくさせる組織そのものがブラックに近いかもしれません。

「働いた分は全て勤務時間につけて良いよ」と言う上司が多い所程ホワイト企業でしょう。

次に基本給の減額です。

真面目に働いていない社員の給与を下げたい経営者の気持ちはわかりますが、

これはフェアな労使関係がある以上、ブラックと言われてもしょうがないかもしれません。

また、ブラックとまで言えませんが、みなし残業制度も注意をしたい所です。

みなし残業手当を年収に含めることで、給与が高く見えていても、

基本給そのものが低い会社もあります。会社は基本給をベースにして何カ月分・・

とボーナスを組んでいるため、ボーナスを支払う金額も抑えられます。

また、みなし残業、例えば30時間の残業代が含まれている場合で、

規定の30時間を超えた場合に残業代が支払われない場合は確実にブラック企業でしょう。

4.一緒に働いている人の性格

制度上の問題ではなく、働いている人の民度が低いのもブラック企業の特徴でしょう。

①会社に直接文句を言わず、同調圧力をかけてくる人

これは日本の教育の弊害ではありますが、同調圧力をかけてくる人は多くいます。

自分も辛いんだから、お前も辛くなれという具合にです。

このように皆で解決策を考えず、会社の犬になって、苦労を強いる人が多くいる職場は

ブラック企業レベルを加速させますから、早急に辞めた方が良いでしょう。

②平気でパワハラする上司

最近はパワハラの基準も低くなってきているので、一概には言えませんが、

平気で人の前で罵倒し、暴力をふるい、机にある物に当たったりする人がいたら

ブラック企業に近いと言えます。

・休職者を出している

1年間で何人も休職者を出している会社は、何かしら組織や仕事に問題があります。

自分が病む前に、休職者が多い場合はブラック企業かもしれないと考えた方が良いでしょう。

・辞職に文句をつけてくる人がいる

何の権利があって強気に言えるのか理解はできませんが、

平気で退職することに対して文句を言ってくる上司がいる場合はブラック企業でしょう。

早めに辞めた方が良いかもしれません。上司にはそのような権限はありません。

ブラック企業から抜け出すために

①専門家に相談

まず、上記の基準を参考にしていただくことが第一歩として良いですが、

自分も多く当てはまり、悩まれている方は、次の一歩としては専門家に相談してください。

労働基準監督署(厚生労働省)に相談することも良いでしょう。

お住まいの都道府県で検索すると問い合わせ先を知ることができます。

②退職代行サービスを利用して退職する

ブラック企業で我慢をしてしまう人は会社に正直に言えない所があると思います。

労働者の当たり前の権利である「辞職」を言うことでさえ躊躇してしまう場合は

法的に問題のない退職代行サービスを利用してでも辞めた方が良いでしょう。

ブラック企業にいると、あらゆる常識的なことに疑問を持たなくなり、

ある意味で思考停止させられている場合もあると思いますが、

会社は1つだけではありませんから、本当に辛くなったら、

我慢せずに辞めるというのは当たり前の一手として覚えておいた方が良いでしょう。

リンゴ社長