外国人社員との接し方 3選

こんにちは。リンゴ社長です。

日本は移民政策に積極的でもなため、他の先進国に比べ外国人社員の受け入れは少ないですが

昔と比べると高度人材を中心とした外国人社員を抱えている会社は増えているでしょう。

これからも増えるこういった人材に対して、どのように接するかについて

私の経験も踏まえて今回は書いていきたいと思います。

結論から言ってしまうと、記事のタイトルとは矛盾しますが、

「外国人社員」と接するという気持ちが一番のマイナスです。

1.「外国人」と一括りにしないこと

私が海外企業のメンバーと仕事をしていた時に、日本人の同僚からは、

「外国人だと、こういうのは理解できないかな?」という質問を受けることがありました。

「え?なんでそこで国籍が関係がある?」と思いながら、その質問を聞いていました。

意外と日本には、日本人と外国人と分けて考えがちな人が多いと思います。

(もちろん世界でも、同じ人種でグルーピングする傾向はありますが。)

しかし、外国人と区別することで、壁を作り、思い込みが出てきてしまいます。

もちろん文化の違いは存在するのでしょうが、同じ会社の人間なら、同じ企業文化にいるので、

違いを変に意識しないことがコミュニケーションの円滑化につながります。

私も50カ国以上の人と話しましたが、段々と違いを意識しないようになりましたね。

外国人の採用を行う時は、「外国人だから」と意識しないことが大事でしょうね。

2. 日本独自の企業文化を認識しておくこと

外国人にとって日本の会社の文化への疑問点は多く存在します。

・忘年会等、会社の飲み会がある(なぜか飲み会でしか本音を言わない人が多い)

・本音と建前の区別が難しい(一体どちらがやりたいことなのか、わからない・・)

・有給休暇を取らない人が多い(2週間程の長期休暇を誰も取らない・・)

・判子が必要な理由がわからない(そもそも、判子の文化がない国が多数派)

・湿気のある国でスーツを着ないといけない(スーツ発祥の欧州でもこんなに着ないのに・・)

・残業が多い(始業時間は厳しいのにも関わらず、終業時間にはルーズ)

・社員が給与等の交渉しない(同僚は会社の文句を言うのに、交渉をしない。)

・英語への苦手意識がありマネジメントができていない(例:なぜ私を雇ったのだろうか・・)

等々。

また、日本の会社には細かいルールがあることが多いことを認識しておくと良いでしょう。

お辞儀の角度とか名刺の渡し方等、少し変態的ですよね。本質的ではないというか。

これらは日本の社員も習慣化しているだけで、日本人も疑問に抱いていると思います。

そういったルールがまず日本独特というのを知っておくと良いでしょう。

私の台湾の知り合いは日本はルールが厳しく細かそうだから、

日本の会社には就職したくないという話を聞き、そういうマイナスなイメージがあるのかと

そこで色々と日本の企業文化を考えた物でした。日本や韓国は厳しいイメージを持たれてますね。

なので、なぜ「外国人の社員はこれを守れないのか」と苛立つことがあるなら、

「このルールは本当に必要か?」と考える必要もあるかなと思います。

そういってルールを変更していくことが、ダイバーシティにつながります。

口でグローバル化やダイバーシティと言うだけでは何も変わりませんから。

逆に、たまに日本の職場で居眠りしている人がいますけど、

米国等だとそのような勤務態度だと厳しく評価されたりするなど、

日本人も怠惰に映る所があるので、日本人が真面目だと思い込まないことも大事です。

3. 日本人社員と接し方を変えないこと

外国では、日本人会のようなコミュニティが活発なように、やはり日本人は日本人が

一番安心できる存在と潜在的に思っていると思います。(どの国も自国民が好きですけど。)

だからと言って、日本人とばっかりコミュニケーションを取り、

英語が話せる人に外国人とのコミュニケーションを全て任せるというのは避けた方が良く、

日本人と変わらず接する心構えが、外国人社員のモチベーション向上にもつながると思います。

また打ち合わせで英語でコミュニケーションしないといけない場合は、

日本人と話す時は日本語で話をして、外国人社員とは英語で話す人がいますが、

それは母国語でコソコソ話をしているのに近い印象を与えてしまうと思います。

なるべくフェアにコミュニケーションを取ることが重要です。

外国人を積極的に採用し、働き方を改革する

日本は政策としてなるべく「移民」という用語を使わないようにしている感じがありますが、

「実習生」などとして、実質的な「移民」を受けれいていますから、今後も拡大するでしょう。

日本人にとっても不満が溜まっている日本の会社の制度は数多くあると思うのですが、

それらは外国人就業者も同じような疑問を抱えると思います。

しかし、日本人社員は安定を脅かされることを懸念して

あまり会社と戦ってきませんでしたから、こういった外から来る人によって、

働き方は変わっていくチャンスにもなるかなと思います。

日本人も職場で疲弊している人が多く、外国人もそういった職場を機に日本を去っていく。

これは明らかに負債ですから、日本人にとっても、外国人にとっても働きやすい国に

なって欲しいなと思います。外圧で変わるのが日本社会ですから、それに期待です。

リンゴ社長