有給休暇を確実に使うべき3つの理由

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こんにちは。リンゴ社長です。

サラリーマンの特権、労働者の特権とも言える有給休暇。

フランス革命などで労働者が勝ち取った歴史的背景がある制度のようですが、

日本でも戦後に労働者を守るために「労働基準法」に定められている項目です。

これは休んでも所定の給料が貰える制度とも言い換えることができます。

この人類が勝ち取った有給休暇取得率は日本人の場合は最低レベルです。

本日は有給取得率がほぼ100%だった私の経験を基に

「有給休暇を確実に使うべき3つの理由」について書いていきたいと思います。

1.周りはすぐ忘れるため

上記のエクスペディアのアンケートに依ると取りづらい理由に「罪悪感」があるとのこと。

恐らく日本社会の実態を知らない外国人は日本人は真面目だと勘違いするでしょう。

それは間違いで、実際は休めるものなら休みたいと思っている人ばかりです。

ビジネスの基本は「信用」なので、有給休暇を取得することで信用を損なう

つまり自分の保身から来る罪悪感が殆どではないでしょうか。

少なくとも私はそうでした。しかし、実際に信用は失われるかと言えば別です。

日々の仕事をしていく中で、自分から言わなければ周りはすぐ忘れます。

周りの休息を認めない、レベルが低い仲間や嫌な上司が組織にいるのだとしたら

休んだ後に忘れるくらい、その後の仕事で挽回するというのも大事です。

これは本当の休みになるかわかりませんが、大事なメールだけは休んでも返答するとか。

2.人手不足は経営やマネジメント層の問題のため

サラリーマン程、一人が欠けても代役が頑張ってくれることはありません。

皆さんもその安定を得るためにサラリーマンになった側面もあるかと思います。

自営業をしていたら、自分がいなかったら大変ですよね。

また、逆にあなたも他の社員のカバーをしたこと経験はないでしょうか。

もちろん面倒と感じますが、自分も休むことを考えるときつく言えませんよね。

そのため、「自分が休んでいないのに、お前は休むな」という貧しい気持ちではなく、

「自分も休むから、お前も休む、お互いに協力しよう」という関係が大事です。

3.有給取得は義務化されたため

フランス革命の労働者からすると、どれだけ日本人は自分から権利を

勝ち取らないで従順なのかと今頃笑われていそうですが、

今回も日本あるあるで、お上から取得を義務化してくれました。

内容は年に5日以上は取得しないといけないという物です。

クールビズと同じように、お上が言うことを理由に動きやすくなりました。

人事部もこれを促進してくれるでしょう。

逆に人事や総務がそれを伝えないような会社だったら辞めた方が良いです。

また、年に5回土曜日を出勤日として有給取得を自動で減らすなどする

ブラック企業も辞めるべきでしょう。

対策:割り切って取れない場合は上司と話すこと

面と向かって10分~15分程上司と話しましょう。

私は1カ月目:ヨーロッパ 2カ月目:北米 3カ月目:中央アジア

と毎月海外に行きました。(もちろん連休も含めていて一部は弾丸でしたが)

実は遊びだけではなかったのですが、お金があるとも思われそうですし、

旅行は嫉妬されやすいですよね。そのため、億劫でした。

しかし、思い切り2人きりで話しました。

そうやって面と向かって相談を受けると上司もノーとは言えないでしょう。

オッケーと言ってくれた上司への信頼が、有給習得によりむしろ高まりましたね。

(補足)祝日の多さが取得率を下げている

下記の記事でも書きましたが、日本は祝日の数が多い国の1つです。

そのため、平日の仕事が溜まりやすく、長期休暇が取れない側面があります。

エクスペディアのアンケートだと、日本人は短い旅行を複数回する人が多いのだとか。

2泊3日という弾丸で台湾旅行するなど、時間にゆとりがなくて悲しいですよね。

休みを作るために政府は祝日を増やしたにも関わらず、

私も仕事が好きでしたから、それくらいの休息で満足しがちでしたが、

これが日本のサラリーマン全体の活力になるかは別問題です。

中途半端に有給取得を義務化したので少し迷走していますが、

本当は労働者である日本のサラリーマンの主体性が生んだ問題とも言えます。

但し、日本のサラリーマンの有給休暇取得率が100%になると、

世界一休日が多い国というホワイトな国に生まれ変わる可能性を秘めています。

リンゴ社長