親日・反日という概念は無意味
こんにちは。リンゴ社長です。
今日は国際関係をテーマにした記事となりますが、
現在では多くの若い日本人が旅行・仕事等で色々な国と関わりを持っていたり、
またインターネットで色々な国の情報を入手する機会も多いと思います。
ここでよく海外を理解していないメディアが使うのが「親日」や「反日」という言葉です。
多くの国を行き来している人である場合は理解できると思いますが、
実はこのような概念はなく、それを渡航の基準にするのは意味がないでしょう。
若い人程、国に関するこのような概念に捕らわれない方が良いという話を致します。
1. 親日・反日というのは外交の概念
そもそも親日・反日という概念は、18世紀、19世紀に欧米列強や日本が進めていた
植民地政策とそれによって起こった戦争の時代を語る際に利用されます。
当時は国と国が顕著に対立しており、特定の国に対して反していたり、
特定の国同士が親しい(もしくは植民地が親しい)という外交関係で使われました。
現在はビスマルク外交などのようなハッキリとした同盟・対立関係はありませんし、
建前上は国際協調の時代なので、このような対立構造が明確化されなくなり、
韓国などの少数の国が日本に対してそういった外交姿勢を見せるくらいです。
逆に隣国の政策によって、日本人が考えるようになってしまったのかもしれません。
いずれにせよ、この国は「親日だから旅行しやすい」という概念はそもそもないです。
日本に興味を持ってくれる人がいれば、もちろん旅行はしやすいですが、
親日と呼ばれるトルコや台湾だからといって日本が好きな人ばかりではありません。
そういった感覚で訪れると、対個人に対する敬意が欠ける可能性があるので注意です。
2. 相手の国を尊重することは世界標準
国際社会と言いますか、外国人同士で行われるビジネスでは、
相手の国を尊重することは世界基準となっております。
この国の人だから仕事ができないと言う人は、少し変な人と思われるでしょう。
(もちろん、陰で言っていること人はいると思いますが)
「国」と「人」とを同一で考えてしまい、変な先入観があると仕事もうまくいかず
相手とのコミュニケーションもうまく進まなくなります。
また、日本のことを良く言ってくれる人がいると、嬉しくなってしまいますが、
ただの社交辞令の可能性もあります。でも、お互いそうしているので良いのです。
しかし、これでこの国の人は親日だと、勘違いしない姿勢も大事です。
3. 日本の印象は良いので利用する
とは言いつつも、日本の印象は比較的良いイメージの国です。
その国に入国履歴があるだけで、周辺国が受け入れなかったりする国もあります。
いわゆる「反日」としてメディアで記載されている韓国・中国も、
物理的に近いからか、実は日本語学習者や日本に興味を持っている人は多いです。
特に中国の場合は人口が多い分、日本が嫌いな人がいるイメージがあっても、
人口比で考えると興味がある人もかなり多い国でしょう。
そうでもなければ、訪日外国人がこれらの国で占められることはありませんからね。
なので、日本を悪く言う政策をした所で、ソフト・民間の外交は変わりません。
話を戻すと、何と言っても日本人のバックグラウンドとして良い点としては、
独特な歴史や文化があることであったり、それなりに力のある国であることです。
文化で言うと、何と言ってもアニメはボーダレスな強みを持っています。
また、アニメは影響を受けやすい小さい頃から見ている人が多いため、
彼らにとって忘れられない思い出(日本の風景)となっていることもあります。
こういった童心に帰られる物が日本が生んだ文化だというのは、かなり強みですし、
日本人を知らない外国人と会話するとしても話題として発展しやすいです。
感染症後の世界
こういったグローバル化した社会ですが、2020年にコロナウィルスが大流行し、
多くの国が国境を閉じました。そして、多くの人が渡航の自由がない状況を初めて経験しました。
この感染症が解決されるまでは、しばらく閉じた世界が続きますが、
地域によって被害もバラバラなので、「トラベルバブル」と呼ばれる、
特定の地域間で次々と国境が開放されていくでしょう。
日本は極東アジアに位置し、世界的には被害が少ない地域になりますから、
こういった親日・反日と言った概念に惑わされず、周辺国との交流を再開させ、
経済をうまく回復させることも選択肢として上がってくるでしょう。
特に極東アジアは巨大市場なので、かなり大きな利点があります。
そのためにも、偏見なく国際社会に復帰できる人が増えることは重要でしょう。
リンゴ社長