日本で在宅勤務が普及しない3つの理由

こんにちは。リンゴ社長です。

米国など外国籍企業と取引している方々は、相手先が在宅勤務ということは結構あると思います。

但し、日本を拠点とした会社はテレワークの普及率は高くはないようです。

下記は東京都のテレワーク活用に関する実態調査結果が公表されているページですが、

何と2018年の調査結果では、まだ約20パーセントの導入率のようです。

東京五輪の混雑を考慮し、大企業なども在宅勤務を取り入れる流れはありますが、

私は満員電車が尋常じゃない東京を抱える国としては、より普及すべきだと思いますが、

本日は在宅勤務が普及が進まない理由について書いていきたいと思います。

1.社員の役割が明確ではないから

日本の企業は、ジョブローテーション制度が代表しているように、

色々な業務を行う社員が多く在籍するのが現状です。

外資系企業のように目標を課せられ、また明確な仕事の役割が決まっておらず、

雇用が守られている一方で業務の範疇が曖昧とも言えるでしょう。

この曖昧さが故に、在宅勤務をすることによってうまくマネジメントができないことが

普及しない原因になっていると思います。

例えば、在宅勤務にするとサボる可能性があるという理由も挙げられていますが、

サボっても大丈夫な業務範囲になっているのが問題のため、

在宅勤務をする方には明確な責任を与えることで、この問題は解決できるのでは

ないかなと考えております。つまりは会社のマネージメント能力の問題でしょう。

確かに仕事の仲間で在宅勤務しますと言いながら、全く連絡が取れず、

これはサボってるな・・と思うことは確かにありましたけど。

また、オフィスにいても仕事をサボっている人は数多くいるようなので

在宅勤務は逆に仕事が多い方を優先して導入するべきなのかもしれません。

2. 家に居場所がないサラリーマンが多い

私は独身なので、二次情報で書かせて頂きますが、結婚した日本のサラリーマン(特に男性)は

家に居場所がないことが多いようです。日本で残業が厳しくなり始めた頃に、

サラリーマンがすぐに家に帰らず、どこか寄り道して帰るエピソードが話題となりました。

つまり、早く帰ると奥さんや子どもに「邪魔者扱い」されるので避けるというものです。

確かにバーなどで平日にオジサンが一人で飲んでいる姿はよく見ますよね。

それは夫婦仲なので個人の問題ではありますが、家で仕事をするということが

お互いに考えられない家庭も多くあるのでしょう。若い人は付き合う頃から

新しい働き方に敏感かどうか相手を確認した方が良いのかもしれませんね。

3.勤怠管理が大変(サボりよりも働きすぎ問題)

私も家で仕事をすることは毎日のようにありますが、

在宅で勤務する際の「労働時間が不明確」という点も普及率の妨げとなっているように思います。

特に大企業だと、残業等もカードなどでしっかり管理されていますよね。

勤務時間にサボるというのは論外として、現実に働き過ぎてしまう問題がある訳です。

メールをいつでも見れるため、際限なく仕事をしてしまうこともあるでしょう。

企業は働ぎ過ぎてしまうことも管理をしないといけない立場です。

年俸制だとしても残業代を払わないといけないという訳にはいきませんからね。

Slackや他のシステムで、「始業しました。終業しました。」みたいな一言を

ルール付けしたり、ログイン時間を勤務時間にするだとか、

社員を信用せず管理するやり方で導入を進めて欲しくない物ですから難しい所です。

日本こそ在宅ワーク導入は社員の幸福度があがる

上記に記載した「役割の不明確化」や「不透明な労働時間」という制度上の問題よりも

先にまず社員の幸せを考えた方が、良いのではないでしょうか。

綺麗事ではなく、会社と仕事に対するモチベーションを上げることにつながるからです。

社員の働き方を改善して、その次に残業をどう管理するかの問題は考えるべきでしょう。

特に日本(主に東京)の満員電車は尋常じゃないレベルで、まずそれが解放されます。

そして、日本の職場で多い不満は人間関係ですが、こういったストレスは

オフィスに行かないことで解決され、本当の意味で仕事に集中できます。

また、家だと集中できない、自分を管理するのが難しいと言う人がいますが、

お客さんや仕事仲間から依頼されていることは、家にいるからと言って、

サボるということは殆どないと思います。外圧は感じますからね。

家で仕事ができてズルいという、人の幸せに対して前向きに考えない人は無視して、

私は在宅で仕事をしている人となるべく付き合っていきたいなと思います。

今の所、制度等も柔軟な中小企業の方が在宅ワークの伸びしろはあるかなと感じます。

リンゴ社長